リウマチとは

リウマチとは自己免疫疾患です。割合としては女性に多いですが、基本的に免疫の働きに異常があるために起こる症状で、本来ウイルスやバクテリアなど体に有害なものを攻撃するはずの免疫系が、自分の細胞や組織を攻撃する状態になります。

リウマチの場合に気をつけるべき食事

攻撃の結果炎症が起こり、これが痛みや腫れにつながります。炎症が重症化すると、「滑膜」という関節の周りの組織が腫れて骨などにダメージを与えてしまいます

放置しておくと関節の機能が失われて変形することもあります。他にも疲労感や食欲不振、だるさ、充血、口内炎、息切れ、貧血など様々な体の不調が発生することがあります。

リウマチの原因はまだはっきりとは分かっていません。しかし喫煙の習慣や出産、過労、ストレスなど様々な要素が関連していると言われています。

リウマチの場合に気をつけるべき食事とは

また最近ではリウマチに良いと言われている食べ物、また良くないとされる食べ物がいくつか指摘されています。例えば肉や糖質たっぷりの飲料を過剰摂取するとリウマチの発症に何らかの影響があると考えられています。

また肥満になると関節への負担がより大きくなってしまいます。ですから肥満を避けるために糖質の摂りすぎや油分の多い料理などには気を付けなければいけません。

一方で魚やオリーブオイル、フルーツのビタミンC、緑黄色野菜をよく摂取する人はリウマチリスクが低いともいわれています。これはEPAやDHAなど魚に含まれている不飽和脂肪酸や、野菜や果物にある抗酸化作用が免疫系の異常を防ぐからとされています。

いずれにしてもリウマチ患者は栄養バランスの良い食事を心がける必要があります。個人差はありますが、基本的にリウマチの人は小食ないしは食欲があまりない事が多いようです。そのためエネルギーを摂取して体力を保持するためには栄養バランスへの意識付けが必要です。

リウマチの患者に向いた栄養素

関節の痛みがあるとどうしても動きに制限が出てしまうので、運動不足になります。そうなると筋力の低下が発生します。そのため十分なたんぱく質を摂取して筋力をキープしなければいけません。タンパク質は魚から摂ると良いでしょう。魚には炎症を抑制すると言われるEPAが含まれています。

別のポイントはカルシウムを摂取することです。リウマチは関節付近が弱くなる症状なので、骨粗しょう症を防ぐためにはカルシウムが必要です。またカルシウムの吸収をサポートするビタミンDも摂取を心がけましょう。

カルシウムは乳製品や小魚、海藻類、緑黄色野菜に多いです。ビタミンDは魚やきのこなどに豊富です。