マッシュポテトやハンバーグを介護食に使うメリット
また介護食といっても、消化吸収や咀嚼力にそれほど問題がない高齢者であれば、通常食とほぼ同じようなレシピを提供することもできます。
今回はミキサー食やムース食ではなく、マッシュポテトとハンバーグを組み合わせた一皿をご紹介します。別々に供することもできますが、合わせたプレートの場合ほとんど常食と同じ見た目、仕上がりになります。
マッシュポテトのメイン材料はじゃがいもです。じゃがいもはデンプンのイメージが強い野菜ですが、実は意外とビタミンCが豊富です。ビタミンCと言えば抗酸化作用が有名です。
体力が衰える老年期には、活性酸素に抵抗してくれ、風邪予防としても効果に期待が持てるビタミンCの摂取が課題となります。この点じゃがいもをふんだんに使うマッシュポテトはメリット大でしょう。
またハンバーグですが、ハンバーグに使う牛肉ないしは豚肉には「アルブミン」というたんぱく質が含まれます。これはタンパク質や血液を作る原料となる成分です。
さらには免疫力をアップする役割も持ちます。ですからハンバーグなどで肉を摂取するのは高齢者にとってはおすすめです。ハンバーグだと比較的かみやすいというメリットもあります。
ではそれぞれのレシピをご紹介します。
マッシュポテトの作り方
まずはマッシュポテトからです。クックパッドで人気検索1位になったこともあるレシピで、介護の仕事をしている方の考案したレシピなので参考になります。
材料
- じゃがいも 1個
- 生クリーム 15cc
- バター(室温に戻しておく) 25g
- 塩 少々
- コショウ(白) 少々
作り方
- じゃがいもの皮をむいて4等分にカットする
- じゃがいもを10分ほどゆでる(竹串をさしてすっと通るレベル)
- フードプロセッサーにじゃがいもと他の材料を入れて3分ほど回す
このマッシュポテトはユニバーサルデザインフードの区分3以上に相当します。嚥下食としても楽しめるので、咀嚼力や嚥下機能に問題がある場合はこちらを単体で出しても良いでしょう。
参考サイト:https://cookpad.com/recipe/2782628
ハンバーグの作り方
続いてハンバーグですが、こちらはNHKで紹介されていたレシピです。豆腐も入れたハンバーグなのでやわらかくて食べやすいです。
材料
- 豚赤身ひき肉(脂身の少ないもの) 200グラム
- 木綿豆腐 1丁
- たまねぎ 1/2個
- 卵 1個
- パン粉 1/2カップ
- にんにく 1かけ
- 牛乳 大さじ2
作り方
- 豆腐の水切りを行っておく(前日から行う)
- パン粉に牛乳を入れてふやかす
- 玉ねぎとにんにくをみじん切りにする
- ひき肉に塩故障してこねる
- 4に2と3を加えて卵を入れてこねる
- 豆腐を崩して混ぜて5個に分ける
- オーブンかフライパンに油をしいてから焼く