介護食づくりの負担をなくすために

介護食をつくる作業の負担は思ったよりも大きいです。介護食だけを作る、あるいは時々作るという場合ならまだしも、多くの場合在宅介護をする介護者は毎日のように介護食をつくり、かつその他の介助もしなければいけません。

家族や親族の助けを得ながらであれば負担は分散されますが、自分一人ではいずれ過労で倒れてしまいます

介護食自作する場合は仕込みと作り置きがベスト

介護食の負担を少しでも減らすためには、市販の介護食を購入したり宅配サービスを頼むなどの工夫ができます。しかしこれらに加えて、自炊する場合にもいろいろな工夫ができます。例えば仕込みと作り置きです。それぞれの方法について解説していきます。

仕込みをして「自分に宅配する」

料理を面倒にする要素はいろいろとあります。まず献立を考えなければいけません。献立を考えた後は料理に下味をつけたりカットしたりなどの下ごしらえを行います。その後は焼く、蒸す、揚げるなどの調理工程に入っていきます。

料理にかかる時間はかなり長いです。もちろん時々は時短料理で済ませることもできますが、介護食のように通常よりも栄養素や調味料に注意しなければいけない場合は、いつもパパっと済ませるわけにはいかないでしょう。

そういう場合には仕込みごはんを用意しましょう。前日ないしは当日の朝などにあらかじめ調理の一部を済ませておきます。例えば野菜はカットしておき、肉や魚には味を染み込ませておく、といった工夫ができます。

いわば食材宅配サービスのように、前日の自分から調理当日の自分に調理の一部を「宅配」します。こうすることでまとめて色々とやる必要がなくなります。

余裕がある時に作り置きをする

忙しい毎日を送っていても、時々は時間的余裕があるでしょう。そういう時間を利用してまとめて料理を作ってしまうのは良いことです。今は電子レンジという便利なツールがあるので、簡単に料理を温めて提供できます。

もし週日に料理をする時間があるのなら1週間分の調理をまとめて行う必要はありません。しかしそれが難しいなら週末に週日の5日分だけある程度作り置くと後が楽です。

作り置きをするのはある意味その週の献立を考えることと同じです。「毎日何を作ろうか考えるよりも、まとめて1週間のレシピを作る方が楽だ」と感じる人は少なくないでしょう。ですから作り置きは精神的にも負担が少ないです。

仕込みや作り置き、そして時々市販の介護食や宅配サービスを使うことで介護負担を軽減してみてください。