高血圧の基本情報

高血圧は様々な体の不調の中でもメジャーなものの一つです。高血圧を気にして毎日血圧計を使っているという人は少なくないでしょう。

高血圧とは名前の通り血圧が通常よりも高い状態を指します。血圧というのはすぐに上がったり下がったりするもので、体を少し動かすだけで一時的に高血圧になります。

ですから「高血圧=体調不良」というわけではありません。

高血圧の場合は塩分・油分控えめになるかも

しかし慢性的に高血圧な状態は話が別です。高血圧ということは血管への負担が高い状態です。血管に負荷がかかり続ければ血管壁にダメージが起きやすくなり、硬くなることもあります。

硬くなった状態は動脈硬化と呼びます。動脈硬化は脳卒中や心疾患の原因になるので、高血圧状態を維持するのは危険です。

また高血圧になりそうな食生活を続けるのも危険です。きちんとした食事管理をする必要があり、それには特定の成分を控えることも含まれます。

高血圧の場合は塩分控えめになるかも

高血圧の人が控えるべき代表的な成分は塩分です。なぜ塩分が高血圧の人に良くないかというと、血圧を上昇させるからです。食事から摂った塩分は血管の中にその9割近くが取り込まれます。

血液中の塩分濃度が高まると、体は濃度は一定にしようとして水分も取り込もうとします。水分が多くなればどうなるかというと、当然血管中の水分量が上がるので血圧があがります。

日本人の塩分摂取量はかなり高く、それに応じて高血圧の人も多いです。成人男性で約9g前後、女性は7.5g前後が平均摂取量ですが、世界的なスタンダードは6g未満です。ふだん塩気があるものばかり食べているという人は、塩分を控える必要があります。

高血圧の場合は油分控えめになるかも

油分にも注意が必要です。「オメガ6系」と呼ばれる油、例えば大豆油やごま油などを過剰摂取すると心臓病やがんの発症率が高くなるという研究結果が出ています。また動脈硬化や高血圧の問題にも影響を及ぼすとされています。

油を摂りすぎるとエネルギーの過剰摂取になり、それは肥満につながります。肥満になると脂肪細胞から分泌される様々な物質がホルモンや自律神経の働きを阻害します。そうなると血管の動きが不安定になって血圧が上がることがあります。

このように塩分や油分など高血圧の人に提供する介護食には控えるべき成分が色々とあります