嚥下(飲み込みやすい)食材とは

高齢者は食べ物を咀嚼する力や飲み込む力が弱まっているため、食べやすい食材を厳選して提供してあげる必要があります。

食べやすい食材はたくさんあります。例えば以下のようなものです。

飲み込みやすいように調理するのがポイント

おかゆ状のもの
各種おかゆ
ゼリー状のもの
ゼリーやようかんなど
ミンチにされたもの
つみれやハンバーグ、肉団子など
乳化製品
ヨーグルト、アイスなど
ピューレ状のもの
果物などをミキサーにかけたもの

ポイントはある程度口の中にまとまった状態で食べられるものや、口当たりが良い物、味がしっかりついているものなどです。

飲み込みやすくする調理法

調理方法を工夫することによって高齢者が簡単に咀嚼したり飲み込んだりできるようになります。以下に代表的な調理方法をご紹介します。

一口大にカットする
野菜でも肉でも食材が大きすぎると食べるのが難しいです。また逆に細かく刻み過ぎると食道に入り込むタイミングが早くなってむせることがあります。基本は一口大を心がけましょう。
柔らかい食材を使う、柔らかく調理する
高齢者は噛む力が3分の1か4分の1ほどになると言われています。つまり硬いものは噛みにくいわけです。ですから柔らかい食材を使ったり、食べる時に柔らかい状態になるように調理しましょう。

柔らかくするためには以下のような方法を試してみてください。

1.たたく
包丁の背の部分などをつかって肉をたたくと繊維がつぶれて柔らかくなります。
2.繊維に対して垂直に包丁を入れる
繊維を断ち切ることで柔らかくなります。
3.圧力をかけてやわらかくする
・しっとりした口当たりにする
ぱさぱさしたものは食べづらいので、水分量がある程度キープされたしっとり触感の食事を提供しましょう。例えば煮込んだり蒸したりしたものはしっとりします。またとろみをつけることで口当たりがよくなります。
・ぽろぽろするものはとろみでまとめる
とろみをつけるとしっとり感が出るだけでなく食材がまとまります。例えばひき肉はぽろぽろするので誤嚥しやすいですが、あんをかけてとろみを出すとまとまりが生まれて食べやすくなります。
・油分でソフトな触感にする
マヨネーズなどを使って油分を足すと、食材のぱさぱさ感がなくなって食べやすくなります。