介護食にはとろみがよい
介護食には、向いている食材と向いてない食材、向いている調理法、向いていない調理法とがあります。若い人には問題ない食材でも高齢者にとっては食べにくかったり口の中に残ったりするものは意外と多くあります。
ですから少しでも食べやすい調理法、食材を選んであげなければいけません。
もし被介護者が嚥下機能に問題があるのなら、とろみを使った料理を提供するのがおすすめです。なぜかというと、とろみがあると食材がまとまりやすいからです。例えばひき肉料理をイメージしてください。
ひき肉は肉をかみ切るのに苦労しないので咀嚼の面では良いのですが、ぽろぽろしているので誤嚥を引き起こしやすいというデメリットがあります。
しかしひき肉料理にとろみあんをかけたらどうなるでしょうか。
ひき肉同士が固まって誤嚥リスクが軽減します。とろみあんは野菜とも相性が良いので、栄養素の面でもメリットがあります。
そこで今回は野菜たっぷりの麻婆豆腐レシピをご紹介します。
たっぷり野菜麻婆豆腐のレシピ
5種類の野菜と豚ひき肉、豆腐を使った麻婆豆腐です。見た目にも食感にも野菜感がたっぷりです。
材料
- 豚ひき肉…100g
- もめん豆腐…1丁
- なす…1個
- ピーマン、赤ピーマン…各1個
- さやいんげん…5本
- しょうがのみじん切り…1/2かけ分
- 長ねぎのみじん切り…5cm分
- 甜麺醤(テンメンジャン)…大さじ3
- 豆板醤(トウバンジャン)…小さじ1
- 水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1/2+水大さじ1)
- ごま油、酒、しょうゆ
作り方
- なすを一口大にカット、ピーマンは縦半分に切った後に一口大にカット、いんげんは3センチの長さにカットする
- 豆腐を水切りしたあとに一口大にカット(水切りは厚手のペーパータオルにくるんで電子レンジで2分ほど加熱する)
- 腐乱パンにごま油大さじ1~1.5を入れてネッスル
- しょうが、ねぎ、なすを入れて炒める
- 香りが出たらひき肉を入れて炒める
- ひき肉の色が変わったらピーマンといんげんを加えて炒める
- 豆腐を加えて炒める
- 全体に油がまわったら水4分の1カップを入れて、甜面醤、豆板醤、酒おさじ1、しょうゆ大さじ2分の1を加えて味を調える
- 最後に水溶き片栗粉を加えてとろみをつける
参考サイト:https://www.lettuceclub.net/recipe/dish/15318/
とろみ具合は、料理を食べる高齢者の嚥下機能などを考えながら調整してください。