肉じゃがを介護食にするメリット
肉じゃがと言えば家庭はもちろん、居酒屋などでも定番のメニューです。肉じゃがは子どもから大人までみんなが好きで、献立の中でよくリピートされる料理の一つでしょう。
肉じゃがは実はおいしいだけでなく健康的な食事と言えます。肉じゃがに使う基本的な食材とその栄養素を少しだけピックアップしてみましょう。
- じゃがいも
- まずはメイン食材のじゃがいもです。「ジャガイモ=でんぷん」というイメージがありますが、実はビタミンCが豊富です。じゃがいものビタミンCは加熱に強いので破壊されずに体内でしっかり吸収されやすいと言われています。ビタミンCは風邪予防や疲労回復効果、また体を老化させる活性酸素に対して優れた抵抗力があるので、高齢者にも向いています。
- 肉
- 「高齢者にはあまり肉が向かない」と考える人は少なくないと思います。それはおそらく「高齢者の咀嚼機能が低下していて、肉は食べにくい」というイメージがあるからかもしれません。しかし「アルブミン」というたんぱく質を作る成分を含む肉は高齢者にこそ必要と言われています。高齢者は筋力が低下したり血管がもろくなったりします。それに応じて免疫機能も低下します。ですから肉じゃがで肉を摂取するのは良いことです。ちなみに牛ヒレ肉にはアルブミンが特に豊富です。
柔らかい肉じゃがレシピ
材料
- 牛肉(ヒレ) 120g
- 玉ねぎ 50g
- いんげん 2本
- じゃがいも 2個
- 米のとぎ汁 適量
- かつお節 適量
- 塩 少々
- 黒胡椒 少々
A
- 醤油 50ml
- 砂糖 大さじ1
- みりん 50ml
- だし汁(鰹) 200ml
作り方
- じゃがいもの皮をむいて食べやすい大きさにカットする(とぎ汁に入れておく)
- 1を鍋に入れて中火で10分間下茹でする
- 玉ねぎはくし切りにしておく
- 鰹節をキッチンペーパーに入れて包む
- 2つ目の鍋にAとじゃがいもと玉ねぎを入れて強火で3分煮詰める
- 煮汁の中に4を入れる→弱火で10分煮詰める
- いんげんは塩ゆでし食べやすくカットする
- 牛肉は一口大にカットし塩コショウする
- 鰹節を取り出して牛肉を入れ5分煮詰める(弱火)
- 味が染み込んだらいんげんを入れて弱火で30秒ほど煮る
参考サイト:https://moguna.com/recipes/10304400784
調理工程は少し多めですが、鰹節がきいた大変美味な一品が出来上がります。肉じゃが好きな人、筋力が低下してきた人などに提供してみてください。